それ私じゃないんだけど・・・他の女と勘違いして思い出話をする男

45才のいかにもモテそうな男とランチに行ったの。
会うのは2度目だった。

歩きながらね、1度目のお食事の時のお話をしてくれたわ。
「君はワイン好きじゃないんだもんね、前回は好きじゃないのに頼んじゃってごめんね」
「でもさ、あの〇〇っていうお店は良かったよね。あの△△のお料理も美味しかったしね」
満面の笑みで一生懸命盛り上げてくれるの。

なんかね、歩きながら素敵な雰囲気を作ろうとしてくれるその気持ちがとても嬉しかったわ。

でも。
気持ちだけね。

だってね。
私はワイン好きなのよね。しかも前回確かにワインを一緒に飲んだけど、私が飲みたいって言ったのよね。
彼が無理やり頼んだわけでもないしね。

それからね。
〇〇っていうお店は一緒に行ってないわ。△△というお料理なんて食べてないわ。

ワイン嫌いじゃないし、お店に行ってないし、お料理食べてないし。
彼の話にうなずくのもおかしいわよね。

でも、ここまで語られちゃったら、今更否定するのもシラけるわよね。
「う〜ん。。」という返事と笑顔で乗り切ったわ。

完全に誰か他の女性とのお食事と勘違いしているのよね。
本当に失礼な男だと思ったわ。
でも、それ以上に、その場の空気を守ろうと必死な自分が悲しかったの。

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楠木メロン

ホリ子さんの子分よ。年齢は秘密。某出版社の編集者。独身。ホリ子の美貌や行動力に憧れてる。私も婚活してるけど、男の嫌な部分をたくさん見ちゃってホリ子さんと結婚したいなって。時々結婚相談所のお手伝いさん。

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