実は、とおく10代のころ、ビジュアル系バンドが好きだったことがあるんです。
ド世代というわけではなかったけれど、でも、ヴァンパイアのような美しいお顔、衣装、バラ、血、彷徨う、はかない・・・みたいな、ダークな世界観、こんな王子様、彩芽の小学校にはいませんでした(泣)
その、ビジュアル系とデートしてきましたよ。
50代、穏やか、やさしい方で、どことなく中性的な、ちょっぴり仕草も優雅というか、オネエっぽいんですよね。
知りません?、1グループの中に、ひとり女装で中世のマリーアントワネット風なメンバー。
ああいうこと!?なんて思いました。
ふーん、お姫様も、オジサマになったら婚活するんだ・・・。
今はアパレルをされているということなんですが、白コットンシャツのお袖がね、両袖とも、真っ黒!!
「うん●ついてるのかなぁ〜」って一瞬思った。
うーん、ビジュアル系の人で、ほとんど、服ともいえないくらいのビリビリボロボロの服を着るイメージもあるけれど、そういう特殊な加工じゃない。ただのヨダレ、、いや、「ヨゴレ」だよね。
こういう清潔感ないの、女子、嫌う人多いと思う。ビジュアル系ファンだとか関係なくです。
彩芽も例外ではありません。
それと、もうひとつ冷めることがありました。
まずプロフィール用紙を渡されてしまいまして、それから、元お姫様の経歴、過去のバンド活動のお話が始まってしまって・・・彩芽、ボー然。
何かね、そのプロフィールを眺めて、高校、大学時代のバンド活動のお話ををうかがっていると、オーディション合格させるかどうかの審査員側に立ってる気分だった。
彩芽をレーベル担当か何かと勘違いされてません??
若い頃から審査を受け続けてた経験が、逆に痣となったというか、自分をアピールする方法って、こういうのしか思いつかなかったのかな〜。これも職業病なのかな、と思うと、気の毒に思いました。
デートとはとてもいいがたくて、お話の内容も入らなくて、アピールすればするほど、ズレていくプレゼン・・・、いつのまにか、同情するようになってました。
勝手に「元バンドのお姫様」にしてますが、若い頃、プロ意識からリアルでも女性のようにふるまってて、バンドの夢破れて、結果こうなった。
・・・なんて想像してみたり・・・
「デートってこういうものかしら・・・」
ずっとその疑問が頭の中をぐるぐるして、途中からくるくるしてきて、最後はぐらぐらしてきちゃった。
ある意味で、審査の場だけど、一方的に喋るだけ喋って、彩芽に聞きたいことは何もないの??
婚活に来ている女性(ここでは彩芽)はあなたのそういう話を聞きにきたんじゃない。
わたされたプロフィール用紙と、ご自身の過去のプロモーションと、そのオネエの手ぶりからのぞく真っ黒なお袖見ていると、
「元ビジュアル系お姫様が50過ぎて婚活始めると、やっぱりズレてくるから、早めの方が本当に安全」って確信した。
プロフィール用紙いらない。
人生、バンドに全力注いできましたというプロモーションもいらない。
もっと言うと、元ビジュアル系と感じさせない雰囲気を持たれた方が、好感度はあがります。
聞かれたら、軽くさわりだけ答えるようにしたら、ずいぶん、かっこよくみえるんじゃないか
と思った。課題山積のおじさんといっしょやん。
ミラクル彩芽
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