勝手に婚活だと思って出会ったら、時間を無駄にしたという話。
- 2019/8/4
- 男の生き方
職場の先輩オネエ様からの紹介で、カフェデートしてきました。
年齢33歳。
彩芽にしてはめずらしく若い相手です。
彩芽と年の近い男性とデートって、いつぶりだろう。
お相手の年齢と、ざっとした先輩オネエ様との関係しか聞かされていませんでしたし・・・実は、そんなに乗り気ではありませんでした。(苦笑)
元々、年の離れた男性が好き、というのが理由です。
あと、ここからはあくまで彩芽の主観なんですけど、
アラサーの男女では、全然、結婚したいという熱が違うと思うんですよね。
「フリーだとしても、まず、かわいい彼女がほしい。」
これが、多くのアラサー男性の本当のところなんじゃないの、って、思っちゃってるところがあります。
彩芽と同世代のアラサー男性で既婚者は職場にも多いのですが、実際、大半の方が、「恋愛結婚」、もしくは「授かり婚」です。
そういう意味でも、今回の男性は最初から半信半疑でもありました。
第一、紹介者が、超肉食系自由恋愛で生きてる姉御ですからね。
現在も複数の恋人がいらっしゃいます。
「はぁ!?男をその気にさせるかどうかは、あんた次第じゃないの。頭で考えすぎ。」
とか、言われちゃいそうです(笑)
ひとくちにアラサーといっても、25歳と34歳では、社会的な立場や、描くビジョンも変わってきていると思います。30代半ばの男性だと、嫁さんと子供とマイホームを夢見る男性かもしれませんよね。
さて今回の男性は33歳。
お逢いしてみると、
涙袋がぷっくりとしてて、きっと普段から、よく笑う人なんだろうなぁと思いました。
筋肉質で、日焼けした肌、普段からなにかスポーツされてそう。
髪型もいい感じで、ルックス重視の姉御らしい推しメンです。
ん???
こんな人が婚活する必要ある???
ただ。
服がちょっと変なんだよなぁ・・・。
グレーのパーカー、グレーのパンツって、頭にそれかぶったら、いくらイケメンでも、ねずみ男ですよ(笑)さらに黒のビジネス用革靴。ちぐはぐ。
中は白シャツみたいだけど、しわっぽいし、パーカーを脱ぐのが良いのかもわからん。
いや、彼の場合は、いざというときは服を脱いで半裸になったほうが、ゴージャスかも(笑)
仕事の休憩時間に、制服脱いだTシャツの上にパーカー着て、コンビニに行くタイプかな。
おなじグレーでも、スーツで拝みたかった(苦笑)
連れてかれた場所に、意表をつかれました。
高級ホテルのラウンジ。
意外だ。意外過ぎ。てっきり、スタバとかだと思ってた。
ねずみ男でよく入れるなぁ(笑)
ラグジュアリー空間にお連れいただいて、名刺をいただきました。
「整骨院院長。スポーツフィジカルトレーナー」
そういう人かぁ・・・。なるほど。
「〇〇さん(姉御)様は、私の整骨院に親子でご利用していただいてて、息子さんが高校生の時は、野球のフォームをみたり、テーピングしてたり、晩御飯ご馳走になったりしてたんですよ。」
ん??これは姉御の食い散らかしした後なんですか(笑)
パーカーを脱いだ白シャツ、やっぱりしわっしわだし、シャツの種類が、リクルート用っぽい。
「この後、友人が会いに来るので、その空き時間の間なんですが、よろしくお願いいたします。」
脳内で吉本新喜劇ばりにずっこけた(笑)「空き時間」って、彩芽のほうが「ついで」だとこの方はおっしゃってる。
うーん、やっぱり彼、婚活っぽくないなぁ・・・。
彼にそのつもりがなくても、そう聞こえるんだって。
ことばって大事。
もう本題にしよう。
「さきにお伝えした方がいいのかなぁと思うんですが、姉御には「婚活」で相談してて・・・。」
ほらね。みるみる彼の笑顔にすまなさそうな表情が浮かびます。
やっぱり(笑)
「結婚??そういう話だったんですね(苦笑)オレ、整骨院開業してまだ間もなくて、まともに家にも帰らない生活をしてて、すぐっていうわけには・・・。」
「そうだったんですね。整骨院開業から間もないのなら、お忙しいでしょうに、ごめんなさい。時間を作ってもらって。」
話、終わっちゃった(笑)
ケーキセットまだ来てないけれど、話、終わっちゃった(笑)
「スタッフが自分ひとりなので、21時閉店後は掃除、会計処理、その他事務作業を済ませて、帰り着くのが深夜。普段の土日は所属チームのトレーナー活動に明け暮れてるので、僕には新鮮でよかったです。こちらこそ、なんかそのつもりで来てなくて、ごめんなさい。」
誠実に謝ってくれて、さすが体育会系、潔くて爽やかだと思いました。
ただ「婚活」というワードでビビッてるような人に、用はありません。
紹介してもらった姉御の顔もありますし、この「空き」時間は楽しんでいただいて帰ろうと思いました。
さすがイケメンです。トークもリードしてくれて、お話も楽しい。
仕事のお話にはじまり、彼の子供のころのお話、野球のお話・・・
「小学校からずっと野球をやってて、下手で中学まではレギュラーにもなれなかったけれど、だれよりも練習して高校で投手になって、甲子園出場も果たせて・・・。」
あれ!?
お仕事の話から、この人、スラスラと何を話し続けるんだろう??
「高校では成績悪くて、先生には大学はあきらめろと言われたんですけど、それが悔しくて、高校3年の夏からめっちゃ受験勉強して、国立大に合格して・・・。」
あれあれ!?
これは婚活デートでの、あるある男の過去の栄光大会じゃないですか。
「国立大、歴史では1番の成績で通ったんですけど、バンドにはまってしまって、路上ライブしていたら声かけられて、某メジャーバンドの前座をやらせていただいて、観客7000人の前で、ステージで歌った経験は忘れられないですね。」
「すごい!!」
それは確かにすごい!!!
・・・、とまだ続く。面白かったんですけど、長くなるので割愛させていただきます。
彼の幼少期から現在に至るまでを、懇切丁寧にお話いただきました。
ここでまた、疑問です。
彼は、今日で、彩芽とお別れするつもりではないのでしょうか??
婚活女子、彼にはいらない人種の前で、自分の自慢大会をする、彼の真意がまったくわからない。
結婚できない残念男子のレッテルをいきなり貼られたのが、悔しかった、と負けん気だされてるとかでしょうか。
あ、見直されたくて、そういう話をしたんだ。
そう思うと、かわいい。
イケメンは得です(笑)
感心しながら聞いていると、最後の方でバツイチで子供二人分の養育費を支払ってるという話になりました。
が、それについては姉御からは聞いてない・・・
「お仕事で夢をかなえていく姿勢や、離れて暮らしているお子さんに養育費を送っているのも、立派だと思います。」
たしかに、彼はキュンキュン要素をもってる。
お得意の過去の栄光話も持ってて、夢を追いかけてる。
そのひどいコーデをみたら、彩芽が彼女だったら、服をそろえようかなと思うし、料理をつくって仕事の帰りを待って居ようかなぁ、ってなると思うし、そういう付き合いを楽しめる自信もあるけれど、その境遇は女に母性本能を引き出すに十分だと思う。
彼はそもそも、結婚なんて考えていない・・・
結婚の余裕のない彼に、こっちで勝手に可能性にかけて、尽くすだけ尽くして、時間を費やす。
そういう出会い、もう、今は全然したくないんだと思った。
ミラクル彩芽
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