肩に雪が降っていた。そして「そば」にごみ収集所もあった。

結婚はまだ諦めていない。

相談所でね、53才上場企業の中間管理職の男性を紹介してもらったの。
書面上の条件はいいわよね。だから会ってみた。

まず、待ち合わせ場所で会った時点でハズレだと思ったわ。
だからすぐにカウンセリングモードに切り替えた。

時代に合わない、体型にも合わない、ブッカブカのスーツにヨレヨレシャツ。
白髪混じりのおかっぱ頭、肩にはフケがいっぱい乗っかってる。雪でも降ったのかしら?と思うくらいよ。

ボソボソと自己紹介してるみたいけど、名前すら聞き取れない。

とりあえずカフェに入ったわ。
ドアを開けるのも私、席を選ぶのも私、メニューを広げるのも私、注文するもの私
緊張しているのか挙動不審な彼。

カフェに入る前くらいから気づいてたのよね。
臭いかもって。

でも、もしかしたら道路脇のゴミ集積所の香りかもしれないって前向きに考えてみたの。
でもでも違った。
やっぱり彼が臭かった。

黙って座ってるだけでも臭いのに、メニューを選ぶ時に発した「ブレンド」の4文字。
これだけで失神するんじゃないかと思うくらいの口臭〜〜。

ぐっと我慢して口呼吸に切り替えたわ。
でもね、ぼそぼそ話すから聞き取れない。顔を近づけるか隣の席に移動するか。。。
正面から毒ガスを受け止めるのはダメージが大きいと判断して、隣の席に移ったの。

彼ね、結婚相談所で女性を紹介されること20人以上。
みごと全員に1回会っただけでお断りされたんですって。

年収もそこそこ、未婚子供なし、穏やかな性格。優しい、
なのに何故自分は結婚できないんだろうか?と本気で悩んでいたわ。

もうね嫌われてもいいわ。
気付けない男に、思ったこと全〜部伝えた。

・ダサい
・汚い
・臭い
・暗い

彼、怒るかと思ったけど怒らなかった。
逆に感謝されちゃった。

そこで私の警戒心が解けちゃった。。。痛恨のミス。
「ありがとうございます」の毒ガスを鼻呼吸で吸い込んでしまった。。

100のダメージ。

臭い汚い男はもう要らないわ。

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楠木メロン

ホリ子さんの子分よ。年齢は秘密。某出版社の編集者。独身。ホリ子の美貌や行動力に憧れてる。私も婚活してるけど、男の嫌な部分をたくさん見ちゃってホリ子さんと結婚したいなって。時々結婚相談所のお手伝いさん。

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