こんにちは、尻子よ。あ、間違えたわ。ホリ子よ。

独身53歳、結婚歴なしの倉庫関係の仕事をしている男と会ってきたわ。この年代って本気で婚活しているのか怪しい系が多いわよね。
でも、この年代の妖怪系ってとっても面白いから、わたし、結構好きなの。実は。。。

会った瞬間、む〜っときたわ。加齢臭。

少し色黒で、頭も薄い系。よくよく聞いてみるるとバイクに乗っているらしい。

なるほど、バイクで日焼けして、ヘルメットで蒸れて薄毛ね・・・なかなか乙な趣味ね。ヘルネットを外した後の髪型がすごそう。想像しただけで、可愛くなっちゃったわ。

当然、加齢臭系はいろいろと処理してないわよ。もちろん、鼻毛は3本ほど鼻から出てるし、肌の質感も日焼けのせいなのかかさかさ。会話もすごいわよ。

趣味の話になったら、スマホでとった写真を延々と見せられて、もうずっとマシンガントーク。そこそこ美味しいお店だったからBGM的に聞き流しながら、美味しい料理をいただいたわ。

一通り趣味の話が終わると、当然会社の愚痴よ。会社員だからだまっとけって感じだし、お前は企業幹部だろ・・・なんとかしろよとか感じながら、適当に相槌を打ち、未来を感じさせない内容が、日本酒のつまみになったわ。

ホリ子への質問とか全くないのが、とてもいいわ。もはや日本酒とお料理に集中したいしね。

結婚できない理由はね、女を自分のアピール相手とか、愚痴相手としか考えていないからよ。そういうお店にいったらいいんじゃない？

まあ、実は結婚相談所をそういう、男性の話を聞いてお酒を飲むお店の代わりに利用するしかもう選択肢はないよねって感じ。

さてさて、こういう男性がどんな風にわたしを口説いてくるのか見もの。

結婚相談所とか関係なくさ、こういう妖怪系は必ず口説いてくるわけ。もうやりたくてやりたくてしょうがないわよね。モテないし。

「さっきも話したけど、俺、バイクに乗っていてさ」

おれ？いい歳した大人が「俺」？とか思いながら、聞いてたら、

「お尻がとてもキュっとしていてキレイって言われるんだけど・・・よかったら今から見てみない？」

お、お、お〜・・・・そうきたか・・・・
この口説きのタイプは珍しいわ。わたし、これはあり！なんて思っちゃったのよ。

「いいわよ、だけどそのケツみるだけね」

とケツ発言して、わたしの手下のような扱いをしてみたわ。そうしたら、満面の笑み・・・なにこれ・・・なんかかわいいじゃん。でも臭い。酸っぱい感じ。

で、当然安いホテルよね。シティーホテルなんてとってるわけもないしね。ラブホに入ってとりあえず洗ってこいと・・・洗ってきたと思ったら、いきなりベッドの上で四つん這い。

「見てください」

あれ？丁寧語？

「きたね〜汚尻、さらすんじゃないわよ」
「はい！」
とかいって、四つん這いの状態で、こっちを向いた顔もとても可愛い笑顔だったわ。

踵を返してスタスタと帰ってきたわ。とりあえず結婚相談所にクレームを言っておいた。